教育・研究における公衆無線LANの安全な活用の共同実証実験を開始

2020.08.04

国立大学法人 大阪大学
株式会社 ワイヤ・アンド・ワイヤレス

国立大学法人大阪大学サイバーメディアセンターと株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大塚 浩司、以下:Wi2)は、Wi2が提供する公衆無線LANサービス「ギガぞうWi-Fi」を大阪大学の学生・教職員向けに無償で提供し、その活用と安全性について、共同での実証実験(※1)を開始します。

大阪大学では、すでに学内専用の無線LANサービス(ODINS)が提供されており、キャンパス内では自由にインターネットに接続できる環境にありますが、ウィズコロナ、アフターコロナ対策により、段階的な外出緩和を行いつつ、人の密集等を避けた「新しい生活様式」を模索する社会情勢の中、学生がキャンパスに登校することが容易ではない状況となることも想定されることから、メディア教育等に向けたより一層の環境整備は大学における喫緊の課題となっています。
そこで、WPA2-EAP方式やVPN接続による公衆無線LANサービスを活用することで、セキュアなキャンパス外での教育・研究でのネットワーク環境の構築の検討を実施することとしました。

VPNを用いた災害時通信の保護イメージ(00000JAPAN)

今後、キャンパス外からのアクセス機会がより一層増加することが想定されますが、その際、学生・教職員が公共施設等において提供されている公衆無線LANサービスを時間やデータ伝送容量を気にすることなく利用できることとなれば、安全かつ利便性の高い、授業や研究の遂行に役立つインフラとなる可能性があります。このたび共同実証に活用する「ギガぞうWi-Fi」は、公衆無線LANサービスをより安全に利用できるようにするために今や必須とも言えるWPA2-EAP方式を採用し、かつ利用可能なスポット数が多く、また公衆無線LANネットワーク網内をVPN接続できることから利用者にとって安全性も担保されます。さらに5G時代の到来による教育・研究環境の学内へのシームレスな展開を検討するうえでも、公衆無線LANの利用状況(図:公衆無線LANの接続頻度具体化イメージ(外出状況)の検証を行うことは重要であり、また、スマートフォンやタブレットを用いて大容量のデータ通信を行うことにより、例えばLTEではすぐに通信量の限度を超えることなどが予想されることから、全国どこにいても主要スポットにさえ行けば大容量のデータ通信が行えることは学生・教職員の安心にも繋がると期待されます。

公衆無線LANの接続頻度具体化イメージ(外出状況)
  • 1 本件は、国立大学法人大阪大学サイバーメディアセンターと株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスとの共同で実施するものです。同社の公衆無線LANサービス「ギガぞうWi-Fi」のアカウントの提供を受け、学生・教職員に利用してもらい、公衆無線LANの安全な活用の実証を行うものです。アカウントは、個人を特定しない形で利用状況を統計活用することについて同意のうえ利用いただきます。